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ダンシング・クィーン
第3章 恵理子
入社して6年
「どうだ あの会社?」
修に栄治が ジョッキを傾け聞いて来た
「 反応悪いんだ 言っても聞いは くれるけど 何か今一つ 」
「 お前今月は ?」
「 まあ 先月一つ上げたから 次のを探しながらってとこ 」
修は栄治を見て答え ジョッキの追加を頼んだ
「 石田さん可愛いよな 」
修が言うと
「 俺は山川 由美ちゃんだな !」
「 小柄だし目が可愛いもん 」
「 相変わらず お前小さな娘好きだな 」
修が笑うと 栄治が
「 啓子おばさん元気かな 」と呟いた
卒業して下宿を出る時 玄関口で見送ってくれた姿を思い出す
おばさん居たから 学生時代彼女要らなかったもんな
二人顔を見合わせ頷きあった
「 お前彼女は? 」
首を振る
「 栄治は? 」
栄治も首を振った
帰るかと会計を済ませ 修はスーツを叩き初め
あれ携帯と目を上に向け
「 やば 会社だ 」 呟いた
栄治が帰ろと誘い 5分程戻れば会社が有る
二人酔った体でドアのカギを開け二階に上がり
事務所の灯りを付けた・・・・・