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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第17章 祈祷師の魔子さん

叔母さまと二人きりで秘密をつむぐんだと、思いがつのっていただけに、僕はたちまちにして失望し、騙されたという怒りが込み上げるのです。
叔母さまは僕のメールを読んで、あざ笑ってコケにしてからかっているのか?
叔母さまはいつだって、僕の味方だったはずなのに。
そんな僕の怒りなどお構いなしに、叔母さまは僕に女性を紹介してくれるのです。
「こちらの女性はね、祈祷師の魔子(まこ)さんですよ。今日は金次郎にね、お祓いをしてもらおうと思って、わざわざ来ていただいたのよ」
お祓いとか言われても、僕は面食らいます。
「ぼ、僕に、お祓い?」
「そうよ。夢精までしても興奮が冷めないなんて、金次郎はね、淫乱な悪霊に取り付かれているのよ。だから、しっかりお祓いをしてもらうのよ」
「そ、そんな……」
とんでもない展開になって僕はうろたえるのですが、いまさら叔母さまに逆らうことはできません。
「さあ、魔子さん、お願いいたしますわ」
叔母さまに声をかけられて祈祷師の魔子さんは、おもむろにソファーから立ち上がるのです。

