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未熟の淫情
第1章 新たなる試み

 こうして美紀がウェブサイト上に『男性セラピスト募集』と銘打ち、出した条件は三つ

まず、その第一条件というのは、

 『年齢が18歳から30歳までの健全な精力絶倫の漢であること』

やはり、何よりも性欲が人一倍強く、それこそ
抜か六が可能なくらい若くてタフな男でなければ、身が持たず、長く続かないことだろう…

この条件を大前提とし、美紀と奈央が話し合った上、出した二つ目の条件は、

 『風俗等の経験が全くない純粋な真性童貞であること』

コレは、なまじセックスに自信のある男よりかは、女の性というモノを何も知らない男に
一から教え込み、自分好みに育て上げてイッた方が、変なプライドも邪魔せず、
従順で扱い易いという理由からである…

まぁ、ココまでに挙げた二点あれば、よくAV等の素人の童貞が参加する企画モノの様な
ありきたりな内容で、奥手で溜まった男達の応募がかなり殺到しそうなものだが…

美紀も態々、時間を割いているのに、
そんな遊び半分の甘い考えで来られては迷惑なだけだった…

最期、三つ目として出された条件によって男達は皆、篩に掛けられ、
ほとんどが尻込みし、応募を断念したに違いない…

結局、募集掲載から1週間程の間に応募があったのは、およそ50通程度…

 「ねぇ…美紀さん、この人って、絶対童貞じゃないですよね?」

 「う~ん…そうね…まぁ、何とも言えないけど…でも、こんなチャラい感じの人じゃ、
女性の方がイヤがるだろうし、最初から願い下げだから…」

 「…ですよね~…とりあえず…最低限、清潔感があって、誠実な人じゃなきゃ、
話になりませんもんね」

人間誰しも、外見だけでは、善し悪しが判断できないのだから、
中には、童貞だと偽り、紛れ込んでいる男がいたっておかしくはない…

美紀と奈央が頭を悩ませ、厳正なる書類選考をした結果、
今回の集団面接に選び抜かれたのが、3人の強い意志のある勇敢な若者だったのである…

 「…それでは、今から面接を行って、ここにいらっしゃる3名の皆さんが最終的に
男性セラピストとして採用できるかどうかを判断してイキたいと思っていますので、
最初に左側の方から、仮名でも構いませんので、下のお名前と年齢、
志望された動機を簡単におっしゃって下さい」

こうして、女性陣の真ん中に君臨する美紀が口火を切り、面接がスタートしたのだった…
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