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キラーアイドル 特別編
第1章 逃亡犯
最低限の物しか置かれていません。無機質なモノトーンの壁や床が圧し掛かってきます。窮屈です。息が詰まるようです。ネグレストのわたしは、押し潰されそうな気持ちで息苦しさを感じます。

しかしこれは避けられません。わたしが起こしたことです。
活動を休止しなければならない一定期間がありました。世間では休養と認識されていますが、実際は違います。
バンド名は「キラーアイドル」。殺人犯……。
そう、裏の顔は殺人犯です……。

ここでやるべきことがあるのでしょうか……。まだ頭の中が整理できていません。重圧の中で耐えられるかどうか……。はぁ……はぁ……はぁ……。気を失いました。目が覚めると、ベッドに横たわっていました。「ここは……?」

気づいた?アサミさん。
本当は名前で呼ぶと叱責されるんですけど。あなたは知名度があるので、そう呼ばせてもらえますか?
……はい。でも、わたしのことは気にしないでください。
あなたは……何か病気をお持ちなのですか?
わたしは、ネグレストなんです。時折、パニック障害が出ることがあります。
ネグレスト……?そうだったの……あなた、その状態でこれまでよくアイドル活動ができたわね。通常だったら無理だわ。教えてもらえる?どうしてこうなったのかしら。
黙秘します。
わかったわ。あなたが自ら話してくれるまで待つわ。今は、その病気を治療しないとね。精神科医に診てもらう必要があるわね。これまで病院には行ったことがないの?
いいえ……全く行ったことはありません。
今までどうやって抑えてきたの?
自分で工夫した方法です。誰にも知られたくありませんでした。
アイドルは、皆に夢や希望を提供すべき存在です。その私がネグレストという状態なんて……。
あなたのライブ、拝見させてもらいました。素晴らしいライブでしたよ。本当に輝いていました。
皆があなたから大きな力を受けているのは確かなことだと感じました。私もすごく感動しました。私は仕事柄あまりコンサートなどを観る時間がありませんが、なんだかワクワクしてしまいました……。
やめてください。お世辞はいりません。私は与えられた仕事をただこなしてきただけです。仕事なんです。夢や希望などありません。ただ、無意味に仕事を黙々とこなしてきただけです。
そんなこと言うべきじゃないわ。あなたが成し遂げてきたことは、誰も真似できないわ。
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