この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最高の女
第4章 せっかくのドライブなのに
「カッコいいね!この車」
「そうだろ。コルベットっていうんだよ。俺の憧れの車なんだ」

俺は今、彼女を乗せて、海沿いの国道をドライブ中。
天気は快晴。
絶好のドライブ日和だ。

頭の片隅に社長の言葉が引っかかっていたが、幽霊が出るなら出てみやがれと、大して気にしていなかった。

海沿いのレストランで食事して、ふたりで海に沈む夕日を眺めた。

それからあとは、海の見えるホテルで俺と彼女のふたりだけの熱い時間を…と目論んでいたんだが、残念ながらパーになった。

彼女が明日も仕事だと言うので、仕方なく家まで送って行くことにした。

帰り道、昼間は晴れていたのに、夜になって天気が崩れて雨が降ってきた。

4車線の国道の交差点で信号待ちをしていると、いきなり「クーン」という音が響いた。

けっこうデカイ音で、というか声のようにも聞こえて、俺は思わず「今、何か言った?」と彼女に聞いたんだ。

「わたしじゃないよ!今の音なに?」

彼女にも聞こえたようで、驚いた声を出した。

何だかわからないが、エンジンに異常でも起きたかと思った俺は、感覚を研ぎ澄ませて注意深く車を走らせた。

でも特に異常はない。
それにあれはエンジンの音じゃなかった。
エンジンは車体の前にあって、音が聞こえたのは後ろの方だった気がする。

しばらく走っても何も異常はない。
するとまた、赤信号で止まっている時にあの「クーン」という音がした。

「何の音なのこれ。犬が鳴いているみたいね」
「何だろう。こんな音、今まで聞いたことがない」

正体がわからないことは何だか薄気味悪くて、せっかくのデートだったのに俺も彼女も黙ってしまった。

狭い車内で、黙りこくっているのは気まずいもんだよな。

無事に彼女の住んでいるマンションに着いたが、ギクシャクした雰囲気のまま別れたんだ。
/17ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ