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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


「いいじゃん、しよ」

「は?」

「大丈夫。危ない日じゃないし」

 その言葉が、また決意を揺るがせた。

「……」

 朱海の言うとおり、ここまでやったら同じことじゃ……。否、進めば進むほど状況は悪くなっていく気も……。

 この先、迷った時は嫌な予感の方にに殉じようと、そう考えるようになったのは、この件があったからだ。

 しかしこの時、激しく葛藤する俺を瓦解させたのは、金城朱海が持つ〝雌〟としての魅力(ちから)だった。

「別にー、ヤルもヤメルも、好きにすればいいけどー」

「?」

「もし、ヤルなら。流石に中には出さないでよ。その代わり――」

 そう言いながら、朱海は着崩れた制服を淡々と脱ぎはじめた。そして、全てを脱いだ後で、ゴロンと寝転び、こう続けたのだ。

「――涼一の、好きなところに、かけなよ」

「!」

 日焼けした小麦色の肌は均一で綺麗だ。思ったよりも小振りな胸。乳首はその感度を示すように、くっきりと立っている。ウエストからヒップの曲線。アンニュイな表情。八重歯。

 目の前に転がっていたのは、本当に雌猫のような女。その胸に太股に腹に顔に、劣情の白濁の液粒を飛ばした場面をイメージした時――

「朱海っ!」

 ――愚かな俺は、もう止まれなかった。

「うん、きて」

 すぐに迎える構えを見せた朱海に、俺思いのままにむしゃぶりつくのだった。

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