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Love triangle +1
第5章 塁
人柄を最重視した事もあり温厚で優しく、早々に求められる事も、常に求められる事もなかった。
双子の兄弟こそが異端の存在なのだと、改めて気付かされた。
彼ら以外の相手と初めて肌を重ねた日は、怖さと緊張で簡単には体を開けなかった。
それでも何日もかけて根気強く接してもらえたお陰で、どうにか克服出来た。
双子とは明らかに違う、純粋な愛情で結ばれた行為。
彼とは結局一年ちょっとで別れてしまったけれど、とても感謝している。
そこで乗り越えられなかったら、今でもどうなっていたかは分からない。
それからの数年で自分と付き合った幾人かは、全員いい人過ぎるくらいいい人だった。
そんな彼らを裏切り、時折兄弟と情事を繰り返していた後ろめたさは常にあったけど、今程それを感じた事はない。
自分が大学へ進学していた頃は各自バラバラの居住地だったけど、卒業した途端まるで申し合わせたように3人の会社は近距離となった。
当然アパートやマンションも近くなり、頻繁にホテルに赴くようになってしまっていた。
付き合っている分にはまだと現実から目を背けてきたけれど、生まれて初めてのプロポーズをしてもらった今、そうは言っていられなくなった。
そこまで自分を想ってくれている人を、毎週のように裏切り続けている。
心が張り裂けそうだった。
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