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ヒミツの指導は密室で
第1章 家庭教師の先生
蝉時雨がかすかに聞こえる部屋の中で、時計の秒針と、シャーペンの音だけが響く。
「うん、ここも正解…よくできるようになったね」
そう微笑んでくれるのは、私の家庭教師である大学生のお兄さんだ。

受験生である私には、どうしても行きたい大学があった。
母子家庭の我が家には、滑り止めの私立を受験する余裕もなく、ましてや浪人する選択肢は無い。
それなのに、高3の夏という大事な時期に成績は急降下。
途方にくれていたときに、声をかけてくれたのが母の長年の親友である京子さんだった。
まさにお金持ちのマダムといった風貌で(そして実際ものすごいお金持ちだ)、なのに少しも嫌味のない京子さんは、私の憧れの大学に通う息子さんを無料で家庭教師につけてくれるよう取り計らってくれたのだ。

「じゃあ、休憩後はこの前の模試の復習をしていこうか」
京子さんの息子さん、春人さんの教え方はとても上手で、徐々に勉強の遅れを取り戻しつつあった。
午前中に学校であった補講でも、正解率の伸びを褒められたばかりだ。
「はい。先生、暑くないですか。クーラーの効きが悪くてすみません…」
部屋の古いエアコンはもはや効果があるのかさえ怪しく、着替える間もなかった制服のシャツが汗で素肌に張り付く。
その恥ずかしさで、また汗をかいてしまいそうだ。
「はは、気にしなくていいよ。さ、そろそろ再開しよう」
先生はいつも優しい。
優しくて、頭も良くて、まさに憧れの大人の男の人だと思っていた。
そう、思っていたのに。
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