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ヒミツの指導は密室で
第2章 狂い始めた歯車
先生が本棚から取り出したのは、いわゆるレディースコミックだった。
『ごめん! 今日急に従妹が遊びにくることになって。私の部屋、隠せるところが全然無いの! お願い、ちょっとの間預かって!』
友人のカナに学校で拝み倒された記憶がよみがえる。
無理やり押し付けられたものの返すタイミングも無く、教科書と一緒に本棚に放り込んだままになっていたそれを、先生はぱらぱらとめくっていく。
「先生、違うの。それは、友達の…」
「ああ、いいからそういうの。…へえ、痴漢モノじゃん。結菜ちゃん、大人しい子だって聞いてたけど、すごいの読んでんだね」
「そんな…!」
本当に私のものではないのに、見られた恥ずかしさに言葉が続かない。
「こんなエロい本読んでムラムラして。そりゃ集中力ももたないね。これ、お母さんは何て言うかな」
「――!ごめんなさい、お母さんには…!」
涙がぽろぽろと溢れ出す。先生はいつもの優しい顔に戻って言った。
「ああ、別に俺は結菜ちゃんがどんなにエロい知識溜め込んでてもいいんだけど。結菜ちゃんのお母さんとの約束もあるし、こうも集中力が続かないのは困るな」
「あの…本当にごめんなさい…お母さんには言わないでください…お願いします」
先生は、溜息をつきながら言った。
「シャツ、脱いで」
「え?」
聞き返した私に、先生は冷たい声で言い放つ。
「脱ぎなさい」
いつもと全く違う、冷ややかな先生の様子に頭が真っ白になる。
いつもの先生とお母さんの顔がぐるぐる浮かんで、がくがく震えながらひとつひとつボタンを外していった。
汗で張り付いたシャツを腕から抜くと、とっくに役に立っていないブラも一緒に滑り落ちた。
『ごめん! 今日急に従妹が遊びにくることになって。私の部屋、隠せるところが全然無いの! お願い、ちょっとの間預かって!』
友人のカナに学校で拝み倒された記憶がよみがえる。
無理やり押し付けられたものの返すタイミングも無く、教科書と一緒に本棚に放り込んだままになっていたそれを、先生はぱらぱらとめくっていく。
「先生、違うの。それは、友達の…」
「ああ、いいからそういうの。…へえ、痴漢モノじゃん。結菜ちゃん、大人しい子だって聞いてたけど、すごいの読んでんだね」
「そんな…!」
本当に私のものではないのに、見られた恥ずかしさに言葉が続かない。
「こんなエロい本読んでムラムラして。そりゃ集中力ももたないね。これ、お母さんは何て言うかな」
「――!ごめんなさい、お母さんには…!」
涙がぽろぽろと溢れ出す。先生はいつもの優しい顔に戻って言った。
「ああ、別に俺は結菜ちゃんがどんなにエロい知識溜め込んでてもいいんだけど。結菜ちゃんのお母さんとの約束もあるし、こうも集中力が続かないのは困るな」
「あの…本当にごめんなさい…お母さんには言わないでください…お願いします」
先生は、溜息をつきながら言った。
「シャツ、脱いで」
「え?」
聞き返した私に、先生は冷たい声で言い放つ。
「脱ぎなさい」
いつもと全く違う、冷ややかな先生の様子に頭が真っ白になる。
いつもの先生とお母さんの顔がぐるぐる浮かんで、がくがく震えながらひとつひとつボタンを外していった。
汗で張り付いたシャツを腕から抜くと、とっくに役に立っていないブラも一緒に滑り落ちた。