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父子の夜
第15章 満月の夜の獣たち
 
「雄平の大好きな汁が溢れてるぞ…?舐めないのか?」

我慢汁など別段好きなわけじゃない。それでも鉄平の指先が尿道口に押し当てられ「ほら」と言われると、雄平はすぐに舌で舐め取る。

「美味い?」
「うんっ」

飲み込もうとしても喉奥に粘液が停滞し嚥下できていない。それにも関わらず雄平はニッコリ笑う。

「まだまだ出てるぞ?ほら『あ~ん』しろ、雄平」

黙ってしゃぶらせていた鉄平が口を挟み始める。それは雄平の短かった自由時間が終わったという事。ここからは鉄平の長い自由時間が始まる。
いつもそうだ。最初の内こそ自由を与えるが、すぐに興奮して主導権を取り返しにくる。
しかし、雄平は不満など口にはしない。鉄平とこうして居られれば、それで十分だからだ。

「ほら…口開けろ、雄平」

雄平は指示通りに大きく口を開いた。
ソコへ亀頭を捩じ込む鉄平。
やや辛そうに銜え、雄平は苦しそうな声をあげる。口腔内が肉の塊で満たされたのだから当然だろう。

「んぐ…んぐっ……」

そんな状態でも雄平は懸命にしゃぶり続けていたのだが、次の瞬間、その健気なフェラは鉄平により強制的に中断させられる。



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