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因果応報
第4章 若いオトコ
「あ…れ…?
社長、煙草なんて吸ってました?」
「ああ。
なんか、イライラして」と言いながら、
アタシの煙草に火をつけてくれる。
「松本杏奈とは、どうだったんですか?」と訊くと、
更に苦々しい顔をする。
「商談後の飲み会は、良い感じだったんだよ。
彼女、控えめで上品だしさ。
お酌とかしないトコがまた、良いって、
あっちの社長も言ってさ。
で、帰れない時間になって、
会社でホテル取ってくれてるからと言って、
取り敢えずタクシーで移動して、部屋に入ったんだよ」
「うんうん」
「渡辺くんが、松本くんが俺のこと、好きだとか言ってたから、
ハグしようとしたらさ。
いきなり、コロンと…」
「えっ?」
「なんかあっという間に、俺、床に転がってたんだよ」
「はっ?」
「合気道とかなんだろうな?」
思い出しながら、
社長は少し、笑ってしまっている。
「それでさ。
部屋、ここしかないから、
一緒に寝ようよと言ったら、
『それは困ります』と言って、
何処かにメールと電話したと思ったら、
『空室、ありましたので。
明日は自分のタイミングで東京に戻るでよろしいですか?
それでは、おやすみあそばせ』と言って、
さっさと出て行ったんだよ。
何処が、俺のこと、好きなんだよ?
全く…」
と、また、不機嫌な顔をする。
全くは、こっちの台詞だよ。
せっかく、部屋まで用意したのに、
何も出来なかったって、
情けないし、
社長との不倫を理由にして、追い出そうと思ったのに。
次の手を考えないと。
そう思って、溜息と一緒に煙草の煙を吐き出した。
社長、煙草なんて吸ってました?」
「ああ。
なんか、イライラして」と言いながら、
アタシの煙草に火をつけてくれる。
「松本杏奈とは、どうだったんですか?」と訊くと、
更に苦々しい顔をする。
「商談後の飲み会は、良い感じだったんだよ。
彼女、控えめで上品だしさ。
お酌とかしないトコがまた、良いって、
あっちの社長も言ってさ。
で、帰れない時間になって、
会社でホテル取ってくれてるからと言って、
取り敢えずタクシーで移動して、部屋に入ったんだよ」
「うんうん」
「渡辺くんが、松本くんが俺のこと、好きだとか言ってたから、
ハグしようとしたらさ。
いきなり、コロンと…」
「えっ?」
「なんかあっという間に、俺、床に転がってたんだよ」
「はっ?」
「合気道とかなんだろうな?」
思い出しながら、
社長は少し、笑ってしまっている。
「それでさ。
部屋、ここしかないから、
一緒に寝ようよと言ったら、
『それは困ります』と言って、
何処かにメールと電話したと思ったら、
『空室、ありましたので。
明日は自分のタイミングで東京に戻るでよろしいですか?
それでは、おやすみあそばせ』と言って、
さっさと出て行ったんだよ。
何処が、俺のこと、好きなんだよ?
全く…」
と、また、不機嫌な顔をする。
全くは、こっちの台詞だよ。
せっかく、部屋まで用意したのに、
何も出来なかったって、
情けないし、
社長との不倫を理由にして、追い出そうと思ったのに。
次の手を考えないと。
そう思って、溜息と一緒に煙草の煙を吐き出した。

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