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因果応報
第10章 新たな出逢い
最初はビールなのかと思ったら、
思いがけずシャンパンをオーダーしてくれた渡辺というオトコは、
「会った時に、シャンパン飲んでたから」と、
少し照れ臭そうな顔をして、
「再会に…」と言って少しフルートグラスを上に上げて笑った。
アタシも同じようにして、
一気に飲んでしまって、
「あっ…ごめんなさい。
喉、乾いていて…」と言うと、
お代わりを頼んでくれる。
シャンパンを飲んでいたってことは、
安い居酒屋でも、
良く行ってたメキシコ料理屋でもなく、
あの『交流会』で会ったんだろうなと思ったけど、
やっぱりその顔には見覚えがなかった。
オトコがキープしているというボトルで良いかなと訊かれて頷くと、
思ったより良いウィスキーのボトルが出て来て、嬉しくなる。
でも、態度には見せないようにして、
つまらなそうな顔で、
「水割りでも良いですか?」と言ってみると、
わざわざ、その酒の仕込みに使われているという水をバーテンが出してくれて、
最初の水割りを作ってくれる。
オトコはロックで飲むらしく、
美しく丸に削られた氷が入ったロックグラスが置かれて、
丁寧にダブル分のお酒が注がれていくのをぼんやり観ていた。
のんびりウイスキーを飲んでいると、
「まだ、思い出せませんよね?」と言って、
名刺入れからオトコは名刺を出した。
大手の銀行名が入っていたけど、
やっぱり思い出せなくて、
「ごめんなさい。
アタシ、去年脳の手術を受けた後、ちょっと記憶障害が出ちゃって、
昔のこと、あんまり覚えてなくて…」と言った。
オトコは少し驚いた顔をしてアタシの顔を見ると、
「うわ。
お酒なんて飲んで、大丈夫ですか?」と少し慌てて言うから、
アタシはクスリと笑った。
思いがけずシャンパンをオーダーしてくれた渡辺というオトコは、
「会った時に、シャンパン飲んでたから」と、
少し照れ臭そうな顔をして、
「再会に…」と言って少しフルートグラスを上に上げて笑った。
アタシも同じようにして、
一気に飲んでしまって、
「あっ…ごめんなさい。
喉、乾いていて…」と言うと、
お代わりを頼んでくれる。
シャンパンを飲んでいたってことは、
安い居酒屋でも、
良く行ってたメキシコ料理屋でもなく、
あの『交流会』で会ったんだろうなと思ったけど、
やっぱりその顔には見覚えがなかった。
オトコがキープしているというボトルで良いかなと訊かれて頷くと、
思ったより良いウィスキーのボトルが出て来て、嬉しくなる。
でも、態度には見せないようにして、
つまらなそうな顔で、
「水割りでも良いですか?」と言ってみると、
わざわざ、その酒の仕込みに使われているという水をバーテンが出してくれて、
最初の水割りを作ってくれる。
オトコはロックで飲むらしく、
美しく丸に削られた氷が入ったロックグラスが置かれて、
丁寧にダブル分のお酒が注がれていくのをぼんやり観ていた。
のんびりウイスキーを飲んでいると、
「まだ、思い出せませんよね?」と言って、
名刺入れからオトコは名刺を出した。
大手の銀行名が入っていたけど、
やっぱり思い出せなくて、
「ごめんなさい。
アタシ、去年脳の手術を受けた後、ちょっと記憶障害が出ちゃって、
昔のこと、あんまり覚えてなくて…」と言った。
オトコは少し驚いた顔をしてアタシの顔を見ると、
「うわ。
お酒なんて飲んで、大丈夫ですか?」と少し慌てて言うから、
アタシはクスリと笑った。

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