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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

「変な理屈」
くすくすと笑いながら、沙絢は甘えるように男の胸に顔を押しつけた。男の着ているセーターからはかすかにメンソールとミントが混ざり合った匂いがする。深く吸い込むと、心が落ち着いていくような清々しい香りだ。
けれど。彼が次に口にした言葉は、更に沙絢を脅かせるには十分過ぎた。
「デートしようか?」
「ええっ」
びっくりして男の貌を見つめると、端正な顔には優しい笑みが浮かんでいた。
くすくすと笑いながら、沙絢は甘えるように男の胸に顔を押しつけた。男の着ているセーターからはかすかにメンソールとミントが混ざり合った匂いがする。深く吸い込むと、心が落ち着いていくような清々しい香りだ。
けれど。彼が次に口にした言葉は、更に沙絢を脅かせるには十分過ぎた。
「デートしようか?」
「ええっ」
びっくりして男の貌を見つめると、端正な顔には優しい笑みが浮かんでいた。

