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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~
 泣き出した沙絢を通り過ぎる人が意味ありげに見ていく。光樹が立ち上がった。
「おいおい、これじゃ、俺が沙絢を泣かせてるみたいだ」
 光樹は沙絢の肩を抱くようにして歩いていく。長身でモデル並のルックスを持つ彼は普段着でも目立ちすぎるらしい。若い女の子の二人組が光樹を指して何やら話しながら熱い視線を向けているのにも沙絢は気づかなかった。
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