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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~
沙絢は恐る恐る彼の様子を窺う。光樹はまだ背を向けている。もし逃げるなら、今しかない。彼女はそろそろと上半身を起こし、ベッドから降りた。蒼い絨毯の上には脱がされたワンピースやストッキング、ブラが散らばっていた。結局はブラも邪魔だからと外されてしまっていたのだ。
沙絢はブラとワンピースだけを拾うと、後はダッシュでドアに向かった。
「沙絢?」
物音に気づいた光樹が振り向く。