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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~
「くそう、逃がすか」
光樹がすぐに追いかけてきて、ドアの手前で捕まりそうになるも、間一髪のところで鍵のロックが解除できた。
飛び出たために危うく前につんのめりそうになった体勢を辛うじて立て直し、狭い廊下を走る。エレベーターはいちばん向こうだが、途中で階段を見つけた。来るときは気づかなかったが、多分、駐車場まで続いているはずだ。ここはどうやら駐車場からいきなり二階に通じているようだ。見たところ、一階はないらしい。
光樹がすぐに追いかけてきて、ドアの手前で捕まりそうになるも、間一髪のところで鍵のロックが解除できた。
飛び出たために危うく前につんのめりそうになった体勢を辛うじて立て直し、狭い廊下を走る。エレベーターはいちばん向こうだが、途中で階段を見つけた。来るときは気づかなかったが、多分、駐車場まで続いているはずだ。ここはどうやら駐車場からいきなり二階に通じているようだ。見たところ、一階はないらしい。