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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
それどころか、体育の授業前に着替えている最中、クラスメートから卑猥な科白を投げられたりすることが増えた。こんな場合に使える言葉かどうかは判らないが、セクハラのようなものだ。
それでも、光樹は我慢して登校した。光樹の両親はもちろん、このことを知っていたが、父は世間体を考えてか敢えてすべてを黙殺した。こんな時、息子が酷い仕打ちを受けたのなら、親は激昂して学校や光樹を辱めた生徒の親に断固として抗議すべきはずだ。
それでも、光樹は我慢して登校した。光樹の両親はもちろん、このことを知っていたが、父は世間体を考えてか敢えてすべてを黙殺した。こんな時、息子が酷い仕打ちを受けたのなら、親は激昂して学校や光樹を辱めた生徒の親に断固として抗議すべきはずだ。