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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
しかし、父は知らん顔をして、あまつさえ、こんなことを言った。
―男の癖に連中に言われるままに破廉恥な行為に耽るとは何事だ。お前にも非はあるんだぞ。
まるで息子が好んで彼らの前ですべてをやったような口ぶりに、光樹はその時、堪えに堪えていたものが一挙に溢れ出た。更にその翌日、登校した光樹が眼にしたのは、教室に入った途端、自分の席に飾られている白いユリの花と光樹の黒枠に入った写真だった。
―男の癖に連中に言われるままに破廉恥な行為に耽るとは何事だ。お前にも非はあるんだぞ。
まるで息子が好んで彼らの前ですべてをやったような口ぶりに、光樹はその時、堪えに堪えていたものが一挙に溢れ出た。更にその翌日、登校した光樹が眼にしたのは、教室に入った途端、自分の席に飾られている白いユリの花と光樹の黒枠に入った写真だった。