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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
瞬間、眼の前が真っ白になった。あのときの衝撃は今もなお忘れられない。まるで一昔前に流行した学園ドラマのように陳腐な悪戯だった。いじめられっ子の席にお葬式のように花と遺影に見立てた写真を飾る。
ここまで来ると、苛めでは済まされない。蒼白になった光樹はそのまま保健室に直行し、その日は早退した。翌日から不登校が続き、長い夏休みに入る前日、光樹は自ら校長室に赴き、気取り返った校長の前に自分で書いた退学届けをたたきつけてきた。
ここまで来ると、苛めでは済まされない。蒼白になった光樹はそのまま保健室に直行し、その日は早退した。翌日から不登校が続き、長い夏休みに入る前日、光樹は自ら校長室に赴き、気取り返った校長の前に自分で書いた退学届けをたたきつけてきた。