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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜
「な、何ですか?」
沙絢はいきなりの展開に戸惑うしかない。
「これをイブの日、俺の天使に」
並の男が口にすれば、ただのクサイ科白にしかならないのに、イ・スンギに激似した光樹がスーツ姿でやると、まるで大好きな韓流ドラマのワンシーンを見ているかのような気になってしまう。イケメンはどこまでも特だ。
「何で私なんかに」
沙絢がいまだに信じられなくて呟くと、光樹が破顔した。