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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜
「うん、心配してくれて、ありがとう。でも、困ったときは光樹さんに頼ることもあるかもしれない。そのときはお願いね」
「おう、任せとけ」
光樹は頼もしく請け負ってくれた。
「メリークリスマス」
光樹が沙絢の額にそっと口づけを落とす。
まるで天使の羽根がそっと触れるかのようなかすかな優しいキスだ。
沙絢は黙って光樹を見上げた。しばらくの間、二人は静かに見つめ合う。