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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第3章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 後編

食事を済ませて
そのお店を後にする
梅雨時のこの時期は…
完全に日が落ちてしまえば
少しひんやりとして肌寒く感じる
ここが山だから 余計なのかも知れないが
「足元、暗いし、段差あっから」
そう言って 宇梶があいりの手を
それこそ 自然に繋いで 握って来て
夜景いつも 数人で観に行っても
彼が誰かにそんな事をしてるのも
見た事が無いし
そんな事を された事も言われた事もない
「何?」
「いや、その…、ちょっと…」
「俺と、一緒なのに考え事?
それってダメくね?もっと、
俺の事だけ…、考えてくれないと」
「なっ、言い方っ…が、イチイチ
いやら…しぃ…んですが?」
グイっと繋いでいる手を引き寄せられると
彼との距離が近づいて
彼の身体と自分の身体が
ぴったりと寄り添っているから
距離…近いッ
「ねぇ、あいり」
「なっ、何ですか?」
思わず 身体を硬くして
今更ながらに身構えてしまう
「そんなに、
緊張しないで欲しいんだけどさ。
もう、俺とセックスなんて…
何度もしてるでしょ?」
セックスなんて 何度もしてる
それは そう…なんだけど
そう…なんだ
今日の日付が変わった時だって
彼とそうしてたんだから
でも 意味が…違う
今日の あの時の行為と
今から 彼とする…行為じゃ
意味が まるっきり 違うのに…
「でもっ…、いざ…となると、
そのっ、緊張して…しまって。
そう言われてしまえば、そうなんですが…ッ」
自分が 初めての処女にでも
なった様な気分だ
今までにだって 彼以外の彼だって居たし
彼とだって それこそ
この半年以上の間に
毎週の様にそう…してた…のにッ
「すいません、おかしい…ですよね?」
「おかしくねぇし」
苦笑いをして取り繕った顔が
思わず 真顔に戻ってしまって
上を見上げて 彼の顔を見ると
フッとその顔が微笑に変わる
「こんな事さ、俺が言っても
なんの説得力もねぇのは知ってっんだけど。
俺も、…実はのトコ、緊張してんのよ?」
思わず 言葉を失ってしまった
彼にとっては その行為その物は
日常的な物のハズなのに
そうする事に対して 緊張してると
自分の素直な気持ちをこちらに伝えて来て
「ヤッバ。何この、羞恥プレイ」
そのお店を後にする
梅雨時のこの時期は…
完全に日が落ちてしまえば
少しひんやりとして肌寒く感じる
ここが山だから 余計なのかも知れないが
「足元、暗いし、段差あっから」
そう言って 宇梶があいりの手を
それこそ 自然に繋いで 握って来て
夜景いつも 数人で観に行っても
彼が誰かにそんな事をしてるのも
見た事が無いし
そんな事を された事も言われた事もない
「何?」
「いや、その…、ちょっと…」
「俺と、一緒なのに考え事?
それってダメくね?もっと、
俺の事だけ…、考えてくれないと」
「なっ、言い方っ…が、イチイチ
いやら…しぃ…んですが?」
グイっと繋いでいる手を引き寄せられると
彼との距離が近づいて
彼の身体と自分の身体が
ぴったりと寄り添っているから
距離…近いッ
「ねぇ、あいり」
「なっ、何ですか?」
思わず 身体を硬くして
今更ながらに身構えてしまう
「そんなに、
緊張しないで欲しいんだけどさ。
もう、俺とセックスなんて…
何度もしてるでしょ?」
セックスなんて 何度もしてる
それは そう…なんだけど
そう…なんだ
今日の日付が変わった時だって
彼とそうしてたんだから
でも 意味が…違う
今日の あの時の行為と
今から 彼とする…行為じゃ
意味が まるっきり 違うのに…
「でもっ…、いざ…となると、
そのっ、緊張して…しまって。
そう言われてしまえば、そうなんですが…ッ」
自分が 初めての処女にでも
なった様な気分だ
今までにだって 彼以外の彼だって居たし
彼とだって それこそ
この半年以上の間に
毎週の様にそう…してた…のにッ
「すいません、おかしい…ですよね?」
「おかしくねぇし」
苦笑いをして取り繕った顔が
思わず 真顔に戻ってしまって
上を見上げて 彼の顔を見ると
フッとその顔が微笑に変わる
「こんな事さ、俺が言っても
なんの説得力もねぇのは知ってっんだけど。
俺も、…実はのトコ、緊張してんのよ?」
思わず 言葉を失ってしまった
彼にとっては その行為その物は
日常的な物のハズなのに
そうする事に対して 緊張してると
自分の素直な気持ちをこちらに伝えて来て
「ヤッバ。何この、羞恥プレイ」

