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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第3章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 後編

先程の 展望エリアを後にして
再び 山道のドライブになる
もう 今日だけで日高山の
あちこちに行った様な気がする
時間も良い時間だし…
次の目的地は…やっぱり
裏日高ドライブウェイにある
ラブホテル…なのだろうか?
夜景をふたりで楽しんで
いい雰囲気になったら寄ってね的な
そんな ドライブウェイに
十数軒は ラブホテルがある
県内でも有数のラブホテルのエリアだけど
そんな事を考えていて
ある事に気が付いた
車はそっちに向かっている
が その手前で声を掛けられた
「あいり。今日さ
ここに、泊まりたいんだけどいい?」
そう 言われて
そのホテルの看板を読む
ホテル 日高山迎賓館
日高山は山のリゾート地だから
ラブホテルもあるが
当然に普通のホテルも幾つかある
「あのっ、圭吾さん、ここは
ちょっと…その、予約とか…」
「ああ、予約?当日の素泊まりだから
取れたけど?だから、予約ならしてんの」
「え?いつの間に…」
彼は 一体いつの間に予約したのか
後 割とお高い所じゃないかな?ここ
「降りないの?そこ居るつもり?」
車から降りて来ないのを
心配されてしまって
宇梶がそう声をこっちへ掛けて来て
「おおっ、降りますッ、
あの、でも、こんな所…ッ。
高すぎる気がしますし…ッ」
「何、言ってんの?当日の
キャンセルは100%でしょ?
ほらほら、泊まっても泊まらなくても
支払う金額は一緒、OK?」
いや 確かに
宇梶さんが言ってるのは
正しいんだけども
宿泊当日の
キャンセル料金は100%だけども
「そんなに、俺とするの嫌?」
「いえっ、それは…
否定はしませんでした…けど」
キス以上の事…も したいと
思てると言った彼に
そうしてもいいと言ったのは自分だけど
「じゃあ、一緒じゃんか。
ここだろうが、俺の部屋だろうが
車だろうが、ラブホだろうが、一緒」
「違いますッ…って、全然。
ここと、それ以外の場所が
違いすぎる…気がして…、しまいます」
特別…
そう 特別でしかない
自分が 彼にとって
特別なそんな存在なのだって
今日は一日 そんな事ばかり
彼から 伝えられてしまっている気がして
どうにも ソワソワとして落ち着かない
「その…、いいんですか?」

