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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第4章 カタログ NO 3 同棲カップルが2年えっちするだけの話
付き合い始めてから毎年
年末のこの時期になると
透真はずっと一人暮らしをしてたのもあって
毎年…1段のお重のおせちを用意して
これ食べてねって透真には渡してたんだけど
年末年始の休みに里帰りして
自分の実家で食べるだろうから
要らないって言う…透真の言いたい事も
分からない事は無いんだけど…
「でも、ずっと大晦日になると、
毎年、おばあちゃんがしてたからさ。
確かに買った方が早いのは分かるし、
実家に帰るなら、実家で食べるし。
おせちなんて、ずっと食べないから
正月の分だけあればいいと思うし。
でも、あったらさ、
お正月だなって気分がするでしょ?」
テーブルの隅の方に置かれている
ジャムの瓶に入った
黒豆の煮物が透真の目に入って来て
「その、黒豆はどうしたの?」
「ああ。黒豆?黒豆はね。
おばあちゃんからだよ、白菜も貰ったから。
お正月は鍋もできるよ。透真はさ
お鍋、何鍋がいい?準備がある程度
落ち着いたらさ、一緒に
買い物行こうよ。カニスキにする?
それとも、すき焼き?土手鍋でもいいね
冬なんだし、牡蛎もいいよね?」
そんな会話をしている内に
コーヒーをののかが用意してくれて
コーヒーと一緒に白ご飯も出して貰ったので
その 端っこを集めたおせちもどきで
透真は朝食を済ませた
「ねぇねぇ、ののか~。
俺は…さ、ののかを待っている間はさ
どうしてたらいいの?」
「透真?う~ん、透真は、
私の邪魔しないで、くれたらいいかな?
お風呂のお掃除とか、寝室の掃除機とか」
キッチンに居たら
いつ邪魔をして来るか分からないし
後ろから身体を弄られて
気が付いたらこっちが料理されかねないから
同じ部屋に居ない方がいいだろうし
透真には大掃除をお願いするとして
お風呂と寝室の掃除をして欲しいと
ののかが透真に対してお願いすると
「OK。了解。
掃除は俺に、任せといてよ」
しばらくすると
透真が寝室の掃除機をかけ始めたみたいで
その透真が掃除機を掛ける音を聞きながら
キッチンで正月の煮しめを炊いて行く
小鍋には花形に飾り切りをした人参が
煮汁の中で踊っているのが見える
「やっぱり、にぎやかし程度には
重箱の中にあった方がいいもんね」