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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編
いつもの時間のいつもの電車
今は夏休み中だから
いつもの時間の電車も
学校のある時期なら
座る場所なんてないが
空いていて隣との間隔も空けて
座れるぐらいで最寄りの駅から
栄陵高校のある駅までの5駅間
友人である宇梶と石黒とLINEをしながら
総一郎は電車に揺られていた
2人と一緒のグループラインでは
石黒の知り合いが
車を出してくれるらしいから
海にでも行かないかって
そんな感じの話にちょっと前になって
水着美人と一夏の恋でも始めようぜ?とかと
宇梶がいつも通りな発言をして居た
今日は 2人は
石黒の知り合いの人の車で
海に向かっている車内らしいが
獅堂は来なくて良かったのか?と
グループラインでも
個人のトークルームにも
2人から心配そうなLINEが来ていた
今は教師にも夏休みをと言う時代の流れで
熱中症対策もあって
夏休みの間の部活動も日数が減ってるから
こうして青春を満喫する時間が
高校生してる俺達にはあるって事で…
俺が登校日でもない学校に
親友の海への誘いを断ってまで
何をしに向かっているかと言うと
ある教科の個別夏季補習を受ける為だ
センター試験の対策に
個別指導を希望する生徒に対して
個別指導も対応してくれるらしいが
あくまで それは個別指導であって
俺が今日から5日間受ける
補習とは別の物だ
個別指導室と書かれた
普通の教室よりも狭い部屋には
机が5つだけ配置されている
元々教室として利用していた部屋ではないので
ホワイトボードが置かれていて
その前に教卓が置かれている
その教卓の隣に置かれた椅子に
足を組んで座っている
一人の女性教師の姿があり
「おはよう、獅堂。
キッチリ開始時刻の10分前だな」
膝の上に置いて仕事をしていたのか
ノートパソコンを閉じると
その教科を担当している教師である
内藤若葉が獅堂の方に向き直る
「すいません、先生。俺ひとりの為に」
そう言いながら 申し訳なさそうに
獅堂が若葉に頭を下げて来た
この特別夏期補習は
期末試験で赤点を取った生徒に対して
行われる夏季補習なのだが
夏季補習をしたくなかった私は
どう考えても赤点が取れない様に
授業中もにテストに出す場所は
生徒達に強調して事前に伝えて居た