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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編
「いや、新田も可愛いぞ?」
そう言って浴衣姿を褒めてやれば
嬉しそうにはにかんだ笑顔を
新田が向けて来るから
高校生で私服だと大人に見えるが
やっぱりまだ子供だなと思ってしまう
「じゃあ、私も待ち合わせている
相手が来たから、行くが。お前等も
祭りを楽しめよ?」
まだ獅堂の姿が見えないが
面子は集まって居たので合流した
こっちが浴衣なのが意外だったのか
「え?若葉チャン??浴衣じゃん」
宇梶がお前は誰だと言いたげな顔で
私の方を見ていて
「あのなぁ、宇梶。
私が浴衣を着たら悪いのか?」
「先生、今日はお世話になりますね」
ニコニコとゆいかが笑顔を
こちらに向けて来る
「先生は、普段から眼鏡を
なさらない方がいいのでは?」
口が素直な妹の そのかの方は
思ったままの感想を述べて来て
皆でワイワイと談笑して
言いだしっぺである獅堂が来るのを待つ
「なぁ、石黒~、獅堂は?遅れんの?」
「あん?俺が知ってるわけねぇだろうが。
俺に、アイツにLINEしろって意味かよ。
わぁったよ。獅堂に、LINEすっし」
宇梶の言葉に石黒がスマホを取り出して
LINEを獅堂に送ろうとしていた時
「もしかして、俺が一番最後か?
他の皆は、もう来てたんだな」
そう言って遅れて来た獅堂も
浴衣でと言い出しただけあって浴衣姿で
宇梶の浴衣も宇梶にしか着れないと
そう思って居たが
獅堂の浴衣も獅堂にしか着れないな
半分の身頃は縞柄で
もう半分は無地で
袖と襟でそれが切り替わる
中々に着る人を選ぶ柄の浴衣だった
髪もワックスで流して居て
いつもと違った印象を受ける
「いんや~、今、丁度時間だから
全然、セーフっしょ?んじゃ、
どうする?その辺、ブラブラする?」
そうヒラヒラと手を振りながら
何時もの軽いノリで宇梶が言って
集合場所から移動する事になった
有料でグランドの隅にある
ヘリコプターと気球に乗れる様で
まばらながらに行列が出来ていた
出店の数を半分以下にして
店の間隔を大きく開いて
飲食をする備え付けのテーブルには
アクリル板は流石にないが
アルコールは備え付けてあった