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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第8章 カタログ NO 6 にゃんにゃんにゃんの日
身体のだるさがある程度
抜けて来たのか
こちらに背中を向けて
ゴムの片付けをしてる様だった

ふと ベットのサイドテーブルの上に
ある物が置いたままになってるのに

ののかが気が付いて
そっとそれに手を伸ばすと

持ち上げた時に音がしない様に
鈴の部分を自分の手で押さえて

ベッドの端に座っている
透真の首に
使わず終いになっていた

鈴の付いた首輪を回した

グイっと手を掴まれて

「これは、どう言うつもりなの?」

「だって、まだ猫の日だもん。
今度は透真が猫になるのも
いいかなぁーって」

そう言いながら
自分が付けていた猫耳の
カチューシャを透真の頭にはめた

ぷっと思わず透真の
その姿に噴き出し笑いをしてしまって

「自分で俺に耳付けといて、
笑うのは失礼なんじゃないの?」

「いや、でも…似合ってるよ?
うん、可愛いっ。にゃんこな透真」

不満気に口を尖らせながら
不服そうにして自分の頭に
ついて居る猫耳の先を指で摘まんで

その拗ねる仕草も可愛いと

思ってしまって

「ね、ね。にゃーは?
にゃーはないの?透真」

「俺がそんな事して、何が
楽しいんだよ?する訳っ…ないじゃ…ん」

じっとののかが
透真の顔を見つめて来て


「でも、今年の猫の日は
今日しかないんだよ?透真。
次のスーパー猫の日まで、
私も透真も生きてないよ?
だから、ね?透真にゃんこの
鳴いてる声、聴きたいなぁ~って。
ほらほら、他のパーツもあるからさ」


自分に猫をさせたのだから
透真にも猫になれと
そうののかが言って来て

まぁ やらせたのは俺だから

俺にも付き合う義務があると言いたいんだろうな

はぁっと透真がため息をひとつついて

「ニャー…っと、これでいいの?」

小さな声で猫の声真似をして
そう問いかけて来て

「うーん、今のじゃ分からないから
もう一回、今度は大きな声で
ニャーって言ってみせてよ」

「大の男が猫の真似してるのを
見て、何が楽しいのさ、ののか」


「ホラ、透真も」

そうこっちに促して来て

「ミャーォ」

「透真はいい子ね~。
いい子の透真はよしよししてあげる」

チリンと鈴がひとつ
鳴ったと思ったら

透真が目の前に居て

「にゃぉ」

そう わざとらしく鳴きまねをすると

ペロリとののかの鼻の頭を舐めて来る
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