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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第2章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 前編
第一印象は

地味だな と言うのが

俺のあいりへの印象だった


宇梶は自分の車に
3人の女性を乗せて
山道をドライブしていた


大体 量産型の女が多いから

明るめの茶色にふんわり巻き髪に

どこかで見た様な
そんな服装の女がほとんどで

あんまり俺も区別が正直付いて無い

それから 量産型は群れるから

言う事も同じ様な事言ってるし

余計に印象に残らない

雑誌に載ってる 流行のスタイル

と言うのは時代の最先端なのかも知れないが

どうにも 無個性に見える


その中で 真っ黒な髪をした

ゆるふわなヘアスタイルでもない

ナチュラルなメイクしかしていない

服装も取立ててパッとしない

言えば 地味なんだが

その地味なのが 量産の中に混じると

これでもかと言う程に


存在感を放つのは何故なのか?


俺達が目指してるのは

地元では肝試しで有名な廃病院


飯食いに行って
この後どっか行く?って話してて

怖い話してたら

量産型の 沙也加が
この辺りに有名な心霊スポットがあると
そんな事を言いだした

そこに着く前から
2人はキャーキャーと騒いでは 
やたらにボディタッチして来るから

今日はそこでしてもいいよなぁとか

そんな事を思って居た

もしくは車でだわな

付き合ってるとかでもないし
彼女と言う訳でもない

お互いの利害が一致してるから
この関係を維持してる

win-winだとは思ってる

けども だ

大体 こうして

女の子3人と遊ぶと
誰が隣に座るかって
大体争いになるんだけども


隣に座りたいって 言わねぇの

それに全然 話しねぇし


でも 呼んだら来る

そう 呼んだら来る女


それも他の女の子みたいに

すっごい嬉しそうな返事とかじゃないし

事務的な返事が来るだけ


でも 来る

何で来るかな?


いや 呼んでるの俺だけども


でも ちょっとした遊びでもある


ああもう 今日も
涼しい顔しちゃってるねぇ


そして辿り着いた廃病院


肝試しをする為に
車から降りると

あいりはここに残ると言い出した


え?来ないの?

と思ったが 両サイドに
量産型の2人が俺の腕に絡みついて来て

そのまま 廃病院を2人と
スマホのライト頼りにぐるっと探索する

「や~ん、お化け出そう~」

「怖い~っ」

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