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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第2章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 前編
エレベーターで6階まで上がって
自分の部屋の前に立つと
鍵を開けて 宇梶がドアを押さえて

あいりに中に入る様にと促した


こんな風に

自分の部屋に呼べば

あいりは来るのに


目の前の女の表情は冴えない


あーあー そんな顔しちゃってさ


「な、今、あいり。
何、考えてんの?俺の事?」


そう その宇梶の瞳が
こちらを上から覗き込んで来る


何を考えてるのかと

そう問いかけられてしまって


分からない事だらけだと
考えていたと伝えるべきかと
そんな事も思ったが止めた


私と彼の この曖昧な関係は

もう 半年以上 続いている


その半年以上の時間


彼のガールフレンド達は
割と頻繁に入れ替わるけど

往々にして そのガールフレンド達とは
明らかに私は ジャンルが違う人種だ


煌びやかで華やかで
目立つような そんな人種の中で


自分だけが 異質感を感じて居た


「だんまり…な感じ?」

「別に、何も考えて無い…」


そうかいそうかい そんな嘘 言うのね

表には出て来ない

その感情を表す 表情も

言葉も ことごとく 何も見せない


「じゃあさ。何で、来るの?」


そこに何か理由があるかと
そう宇梶が問いかけて来て

ううん と首を横にふる


「…呼ぶから」


「でも、来なくても良くない?」


「なら、呼ばないで」


ああ そう そんな感じね

素直じゃないな でも…


その 隠しに隠したその表情の

奥の奥に何があるかとか


俺の興味をそそるには十分だし?


「じゃあ、呼ばない?」

「呼びたくないなら」


「あっそ。じゃあさ…、このままする?」


今度 呼んでも

来るのか来ないのかも

毎回濁すんだもんなぁ


「したいのなら…、してもいい」


したいのならねぇ
したいから しようとは
言ってくれませんか 相変わらずだわ


けど これはこれで

かなり俺には 新鮮だったりする訳で


「そんな事ばっかり言いながら、
もう濡れ濡れだったりして?」


そう言ってスル…と
彼の手が私の陰裂をその指先で撫でて来て

脳裏に浮かんで来るのは

さっきの2人と車でしていた

行為の記憶が思い出されてしまって


「さっき、あの2人がしてた事と
同じ事したい感じ?」


ここは 彼の車の中じゃなくて

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