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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第4章 襲う
レンジで温めた残り物のピザを、スミカは何度も礼を言いながら食べた。
元々は応接間なのだろう。花を描いた油彩やリトグラフの作品が壁に飾られ、立派なマントルピース付きの暖炉まである。床には絨毯が敷かれている。
広いその空間は、今は征也の仕事場兼居住スペースになっていた。
革張りのソファにきちんと膝をそろえて座り、背筋を伸ばし、お行儀良く、もぐもぐとピザを食べているスミカを、ローテーブルを挟んだ向かい側のソファにだらしなく体を投げ出した征也が眺めていた。
「あのう…」
「なんだ」
「食べないんですか」
「俺はいらん。全部食っていい」
「ありがとうございます」
スミカの"ありがとうございます"とか"すみません"には言い慣れた雰囲気がある、と征也は苦々しく思った。心がこもっていない。
「チッ」
「はい?」
「なんでもねえよ」
元々は応接間なのだろう。花を描いた油彩やリトグラフの作品が壁に飾られ、立派なマントルピース付きの暖炉まである。床には絨毯が敷かれている。
広いその空間は、今は征也の仕事場兼居住スペースになっていた。
革張りのソファにきちんと膝をそろえて座り、背筋を伸ばし、お行儀良く、もぐもぐとピザを食べているスミカを、ローテーブルを挟んだ向かい側のソファにだらしなく体を投げ出した征也が眺めていた。
「あのう…」
「なんだ」
「食べないんですか」
「俺はいらん。全部食っていい」
「ありがとうございます」
スミカの"ありがとうございます"とか"すみません"には言い慣れた雰囲気がある、と征也は苦々しく思った。心がこもっていない。
「チッ」
「はい?」
「なんでもねえよ」