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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第4章 襲う
「僕が女だとわかっていたら助けてくれなかったですか」
「…むう」

 たとえ女であると知っても、自分はきっと同じ行動を取ったはずだ、と彼は思った。


 めんどくせえ。やっぱり助けるんじゃなかった。


「チッ。やめた」

 組み敷いていたスミカから体を起こした征也が服を着出した。

「おまえはその気だったようだがセックスはしてやらん」
「はい?」
「服を着ろ。シャツのボタンを上まで留めておけ。肌が見えないようにしろ。目障りだ。それからな。"僕"はやめろよ」

 自分でボタンを外して脱がせたくせに、と思いながら、彼女はソファから起き上がった。

「ずうっと"僕"でやってきたんですけど」
「知らん。女が"僕"なんてうぜえわ」
「でも」
「いいから、ピザを食え」
「…はい」
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