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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第5章 雨
午後になった。雨はまだ降っていた。遠くから雷の音まで聞こえてくる。
「あのう」
「なんだ」
「ごちそうさまでした」
「うん」
ノートパソコンを抱えた征也がソファーにいた。スミカに興味を無くしたように、彼女へ目もくれずに画面を見ている。
「すごいおうちですね」
「そうだな」
「おっきくて立派で」
「そうだな」
ザーッという雨の音、
「あのう」
「なんだ」
「キッチンはどこですか」
「なんで聞く」
「食器とか洗いたいので」
やっと彼が顔を上げた。
「そこのドアを出て廊下を右手に行った突き当たりだ」
「はい」
返事はしたが、スミカはまだ何か言いたそうにしている。征也の視線はすでに彼女を見ていない。
「あのう」
「なんだ」
「キッチン、遠いんですね」
「何が言いたい」
「いつもここで食事してるんですか」
「あのう」
「なんだ」
「ごちそうさまでした」
「うん」
ノートパソコンを抱えた征也がソファーにいた。スミカに興味を無くしたように、彼女へ目もくれずに画面を見ている。
「すごいおうちですね」
「そうだな」
「おっきくて立派で」
「そうだな」
ザーッという雨の音、
「あのう」
「なんだ」
「キッチンはどこですか」
「なんで聞く」
「食器とか洗いたいので」
やっと彼が顔を上げた。
「そこのドアを出て廊下を右手に行った突き当たりだ」
「はい」
返事はしたが、スミカはまだ何か言いたそうにしている。征也の視線はすでに彼女を見ていない。
「あのう」
「なんだ」
「キッチン、遠いんですね」
「何が言いたい」
「いつもここで食事してるんですか」