この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第9章 ただいま
 しばらく待ったが応答がない。もう一度インターフォンのボタンを押す。やはり応答がない。諦めた彼は、華奢な肩を落とし、うなだれて、ホっと、小さなため息をついた。クルッと踵を返しかけたその時、

「……はい」

 沈黙していたインターフォンがしゃべった。男は慌ててインターフォンへ飛びつく。

「あ、あのう。狩野征也(かのうゆきや)さんはいらっしゃるでしょうか」

 うわずった高い声で呼びかける。

「俺ですが」

 ぶっきらぼうな男の声が答えた。

「僕は、そのう……お世話になった……あのう」

 しどろもどろな彼を遮るように、インターフォンからの声がこう言った。

「お帰り。スミカ」

 ギッと音を立てて、閉じていた鉄の門扉がゆっくりと開いていく。

「ただいま……です。ユキヤさん」

 スミカと呼ばれた彼は、恥ずかしそうに答え、インターフォンへ向かってペコっとお辞儀をした。
/58ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ