この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第2章 拾う
「いえ。そのう。三日ぐらいなんにも食べていなくて」
「はあ?」

 要するに体力が落ちて動けなくなった、ということらしい。

「この先の、坂を登ったところに俺の家がある。来るか?」
「えっ?」
「ここで寝ていたら邪魔だ」
「ああ。そうですね」

 起きようとしてまた寝転がった。

「起きられません」
「…めんどくせえな」

 しゃがんで起こしてやる。ふらふらしている痩せた体を支えて立たせる。

「すみません」
「俺までずぶ濡れだぜ」
「ごめんなさい」

 文句を言いながら車まで戻る。謝っている男をサイドシートに乗せてやる。

「名前は?」
「僕ですか?」
「あんたしかいないだろうが」

 男に言いながら、乱暴にタオルを渡す。

「スミカです。純に夏って書いてスミカ」
「へえ」

 自分から聞いたくせに、気のない返事をした。ギアを入れ、車をスタートさせる。

「車、濡らしちゃってごめんなさい」
「まったくな」
/58ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ