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第2章 始まり

「名前は、田中友里恵」
「あなた名前は？」
「おれは、浅井祐希」
「歳はいくつなの」
「失礼ね　女性に歳なんてきくもんでないわ」
「うるせい　幾つなんだよ」
「この動画ばらまいてもいいの？」
「そ・そ・それは、困る」
「それなら、素直に質問に答えな」
「３７よ」
「結婚は？彼氏は？」
「独身で彼氏はいない」
「ここからが本題ね」
「この口紅は、すきにしたらいいよ」
「この動画はどうする」
高校生みたいだしすこし、お金を渡せばいいわ
「私が、買うわ」
　「一万でどう」と言って財布から一万出す
「バカにしているの？」
「じゃあ、五万は」と言って五万出す
「お金で解決したいなら、1000万だね」
「そんなの無理よ」
「それなら、俺こと何でも聞く」
「何でもってなによ」
「俺と付き合え」
「そんなの嫌よ」
「じゃあ、この動画ばらまくか？」
「すこし、考えさせて」
「わかった　夕方またここで待ち合わせするか？」
「いいわ」
「一人で来いよ。いいな！」
「身分の分かるもの。免許証か名刺ってないの？」
「このまま逃げられかもしれないし」
友里恵は、名刺を渡した。
「へー　課長さんなんだ。忘れるなよ」
祐希は、自動車の後部座席からおりて、去っていく。