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低気圧ガール
第1章 低気圧ガール
レスポのバッグを斜め掛けにしてスタスタと教室を出て行く彼女と、大教室の入り口ですれ違う。

「あれ?」と呟く僕に、

「雨だから帰る」と呟いて、そのまま廊下に出る。


そうだ。
彼女はいつも、天気が悪いと不機嫌で、
顰めっ面をしている。


僕は慌てて追い掛けて、

「送ってくよ。
車だし」と言うけど、
こっちを観てもくれない。

でも、忠犬が尻尾を振るように後ろを歩いていた僕は彼女の肩に手を掛ける。


ビクッとして立ち止まって、
初めて気付いたかのように僕を見上げる彼女は、
普段は幼い顔であどけないのに、
こんな日は、少し気怠くて、色気がある。


「バッグ、持つよ。
頭、痛いんだろう?」と言うと、
静かに頷くから、
そのまま、ストラップをスルリと外して見た目より重いバッグを持った。


「そっちじゃないよ?
裏門の方の駐車場」と言うと、
彼女から腕を絡めるようにしてくれる。

別にスタディな彼女って訳ではなくて、
僕の片想いなんだけど、
多分、彼女は歩くのも辛いから、
杖がわりにしてるだけなんだろう。


車のドアを開けて、助手席に座らせる。

後部座席に二人分のバッグを置いて、自分も乗り込んでエンジンを掛ける。

雨と湿気と気温でウィンドウは曇っていて、
外が見えない。


「シートベルト」って声を掛けても、
彼女はグッタリしたように目を閉じていて動かない。


「しょうがないな」と呟いて、
身を乗り出してシートベルトを掛けようとすると、
物凄い至近距離で彼女と目が合った。
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