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酒淫(しゅいん)
第1章 酒淫…


 え…

 もうできないって…

 まさか…

 わたしはその言葉に一気に焦燥感を感じ、思わず下半身を見てしまう。

 まさか…

 ヤった?、ヤられた?…

 もちろん、わたしは処女…

 いや、キスさえも、ううん、男と付き合った事さえありません…

「えっ、ま、まさか…」

 思わず声を漏らしました…

 すると…

「おい、おい、まさか…じゃねぇよ」
 と、まるで呆れたかの様な顔と声音です。

「え…」

「え、じゃねえよ…」
 するともう一人は苦笑いをしながら呟いてきました。

「…………」

 わたしには、何が何だかわかりません…
 ただ、胸がザワザワと騒ついています。

「えっ、ま、まさか、覚えてねぇの?」

 コクンと頷くと…

「うわぁっ、マジかぁ?」

「ええっ、あんなに淫れてたくせにぃ?」
 と、二人が同時に言ってきました…
 それも、呆れたかの様な顔をして。

「………」
 わたしは言葉を無くしてしまいました…
 だって本当に、全く覚えてないのですから。

「うわぁ、マジかぁ、マジみたいだなぁ…」
 すると、一人がそう呟き…
「じゃあ、仕方ねぇ、教えてやるよ…」

 そして、昨夜の話しをしてきたのです…


 わたしは勧められるままにかなりの勢いでイッキ飲みをし、挙げ句酔い潰れ、そしてこのサークルの先輩の男二人にこのラブホテルに連れ込まれ…

「これはさ、ウチのサークルの伝統だから…」
 と、一応、訳のわからない言い訳をしてきました。

 そして、わたしを抱いた…

「だけどよぉ…」

 一人が終わり、もう一人の男に代わり、抱き寄せられた瞬間に…

「なんか、まるでスイッチが入ったみたくなってさぁ…」

「そう、俺が挿れたら、いきなり…」

 二人目の男に挿れられた瞬間に、わたしがもう一人の男の腕を掴み、引き寄せ、なんと挿れられたまま、チンポをしゃぶり始めてきたのだと…

 そして…

 そこからは狂ったように…

『もっと、もっとぉぉ…』
 と叫びながら、二人の男を取っ替え引っ替えしてヤりまくり…

『もっと、もっとよぉ…』
 と、乱れに淫れ、挙げ句、バタンと寝たそう…



「ま、マジですか…」

 わたしは思わず、そう呟いた…






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