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憂鬱な淫夢…
第1章 憂鬱な淫夢…
ああ…
やっちまった…
ああ…
アタマがガンガンする…
確か、昨夜は…
会社の飲み会があって…
なんとなく飲み足らなくて…
一人でバーに入ったんだっけ…
起きたら隣に長い髪が…
寝ていた…
ザワザワ…
心が騒めき…
そして…
激しい…
後悔が…
そうだよ、そう…
たしかに美しい、いや、美しかった…
ただ…
キスした時の舌先の感触に…
抱いた瞬間だけ感じた肩周りとか…
カラダの感触に…
ほんの少しだけ…
元、アスリートだったのかなぁ…
ほんの少しだけ…
違和感を感じた…
ほんの少しだけ…
ほんの一瞬だけ…
だが、酔っぱらっていたから…
それに薬指に指輪もあったし…
だけど右手の指だったか…
ああ…
いい匂いもしていたし…
それに…
抜群の舐めテクニック…
融ろけて無くなっちゃうかと思ったくらいだったし…
だけど…
ああ…
まるで俺のは…
シメジ…
いや、ポークビッツみたいだった…
この隣に寝ている美人の…
美女の…
美しい長い黒髪の…
股間には…
大きくて…
太くて…
長くて…
猛々しい鬼頭が…
いや、亀頭が…
ビクン、ビクンと震えながら…
『こんにちは』していたのだ…
「あら…おはよう…」
昨夜の美しい、長い黒髪の、美女が…
いや、女装美少年が笑いかけてきた…
「昨夜は…素敵…だったわ…」
あ…
そしてアゴに…
うっすらと青ヒゲが…
なんて朝だ…
これも全部、夏のせい…