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憂鬱な淫夢…
第1章 憂鬱な淫夢…
 8 来ちゃった…

 ②

「あ、また、いい女だなぁって思ったでしょう?」
 と、笑いながらまた言ってくる。

「だ、だから、思ってないって」

 だが…

 実は思ってしまっていた…

 なぜなら、同じ課の憧れの先輩に雰囲気が少し似ているのだ。

 それにさっきのエレベーター内の香水の残り香…

 憧れの先輩と同じ香りであった…


「ねぇ、早く部屋に入れてよぉ…
 ホントは嬉しいくせにぃ…」

「う、うるさい…」
 だが、さっきからいちいちそう言ってくる奴の言葉は…
 間違いではなかったのだ。

 微妙に心のときめきを感じていた…

 そして、脳裏には…

 あの太くて、熱い、大きな鬼頭、いや、亀頭の姿が…

 それを口で受けた感触と…

 匂い…

 独特な味…

 そして、あのときめきと昂ぶり…
 が、蘇ってきていたのである。


「ふうぅ、寒かったわぁ…」
 部屋に入るなり、奴は、後ろから抱き付いてきた…
 奴と俺の身長はほぼ同じ、いや、ヒールの分だけ奴の方が大きい。

「ねぇ、ねぇ、会いたかった?、会いたかったでしょう?…」

「いや…あ…」
 そう振り向いた瞬間、キスされた。

 ドキドキ…

 いや…

 ホントは…

 少しだけ…

 会いたかったかも…

 なぜなら…

 あの鬼頭の感触が衝撃過ぎて…


 次の夜も…

 その次の夜も…

 俺のポークビッツが…

 疼き…

 昂ぶり…

 自ら慰めてしまっていたから…


「うふ…
 ホントは、会いたかったくせにぃ…」

 すっかり奴のペースになっていた…

 そして、また、あの感触を…

 そう思っただけで…
 秘かに、熱く、昂ぶってきていたのである。

「ほら、この前、約束したしぃ…」

「え、約束?…」

 本当は分かっていた、いや、直ぐに脳裏に浮かんでいた…

『わたしの処女を上げるわね…』

『お尻はまだなの…』

『アナタのポークビッツなら…
 スルッと挿入るかなぁって…』

 奴のルージュの味が、甘く口の中に広がってくる…




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