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Autamoon(秋月夜)
第6章 左利きの女


「あっ、お、おい…」

「ねぇ…もっと……しよ……」
 女はタバコを吸っている俺の上になり、胸元に舌先を這わせ…
 そして、指先でアソコをまさぐってきた。

「なんかぁ、疼いちゃってさぁ…」
 女はそう囁きながら、舌先で俺の乳首を弄ってくる。

「あ…お…う…うぅ…」
 男も乳首は感じるのだ。

 そして股間をまさぐる指先がまた再び、熱く、猛ってきた怒張を握ってくる。

「ほらもう、こんなにビンビン…」
 女はそう嬉しそうに囁く。

「あ…う…ん…」

 乳首を舐められ、指先でアソコを弄られて勃たない男などいるものか…
 俺はそう想いながらも女の舌先の快感と、アソコを弄ってくる指先の快感にうっとりと感じ入ってしまっていた。


 とにかく、やたらめったら、この女の指先が気持ち良い、感じるのだ…

 ただ握られて軽く扱かれているだけなのだが…
 なぜかいつもより敏感に感じてしまっていた。

「う…ぅぅ…」
 堪らず、喘ぎを漏らしてしまう…

「うふふ、感じるのぉ?」
 と、甘い艶のある声で囁いてくる。

 この女と、今夜初めて寝たからなのか?…
 と、なぜ、いつもよりこんなに感じるのか、喘ぎながらも必死に考えていた。

「あ、あぁ、気持ちいいよ…」

「でも、ダメよ、イッたら…」

「あ、うん、もちろんだよ…」

 もちろん、それはそうなのだが、なぜこんなにも感じるのだろう?…
 ただ、握って扱いているだけなのに。

 俺は、何気なく、その扱いている様子を窺って見る…

 あっ…

 そうか…
 
 そうなのか…

 なんとなく…
 いつもより感じる理由がわかった気がした。

 それは…

 扱いている手が左手だから…

 左手だからかもしれない…

「あ、う…な、なぁ…」

「えっ、なぁにぃ?…」

「ひ、左利きなのか?…」

「うん、そうよ、サウスポーよ…」

 だからか…

 だから、いつもと感覚が、感じ方が違うのか…

 俺は今まで右利きの女としか寝た記憶がないから…

「なんで?…」
 女はそう訊いてくる。

「いや、左利きの女は初めてだから…」
 俺はそう呟いた。

「うふ、わたしもそうよ…」
 すると…
 女もそう囁き返してくる。


「わたしも…
 右曲がりは初めてよ…」


 そう囁く女は…

 淫靡な笑みを浮かべていた…





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