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担当とハプバーで
第6章 墓まで連れ添う秘密たち
「だ、だめ……」
「彼氏とは生でヤッてんの?」
「し、して……ても、レスだし……」
指が試すようにひだを撫でる。
それだけで中がぎゅっと締まる。
ねだるような反応に恥ずかしさで熱くなる。
「はやく入れてって、やらしい動き」
「ちがっ、う」
指先がつぷ、と入りこんで声が上擦る。
「また濡れてきてる……お湯汚れちゃうね」
「ここ、やだ……っ」
「本当に?」
反対の耳に舌が突き立てられて、背中が反ってしまう。
「はっあ」
「こっちのが弱いんだ」
さっきよりも強い快感に、初めて耳の左右で感じ方が違うのを思い知らされる。
ずちゅ、と空気を押し込むように刺されて、はしたない声で悶えてしまう。
「んんあ、ひっ、も、やだ」
吐息すらもゾクゾクする。
舌の動きに合わせるように、膣の奥まで指がスライドする。
ジャプジャプと音を立てて脚をばたつかせても、一ミリだって逃げれやしない。
気持ちいい。
耳も、中も気持ちいい。
二本目が挿入ってきて、敏感になった中を広げるように掻き回す。
「あっ、や、ば……ああっ」
「このまま挿れたら気持ちいいだろうな」
濡れた耳に囁かれて思わず頷きそうになる。
だめ。
絶対だめ。
なんとか首を振る。
でも本当は入れてって叫びたい。
指じゃ足りない。
「でも、凛音は大事だから」
今までのからかう声とは違う真剣な声に、心臓がツンと痛くなる。
おもむろに立ち上がったハヤテに横向きで抱きかかえられて、浴槽から出る。
ざぱっと水が滴る。
「やっ、重いから!」
全身の体重がハヤテの腕にかかっているのが耐えきれなくて暴れる。
「そんなやわな男じゃねえよ。軽い軽い」
なんで、優しくするの。
泣きたくなる。
露天風呂の方の敷居を抜けて、シーツだけのシンプルなダブルベッドに下ろされる。
天井はシェードで覆われていた。
それを見上げたハヤテが、思い出したようにベッド脇の壁の電子パネルに近づいてボタンを押した。
すると、キリキリとした機械音と共にシェードが開いていく。
「わ……っ」
夜空が見えてくる。
ベッドに腰掛けたハヤテが、私の髪を撫でながら空を見上げる。
全部のシェードが開ききってから、数秒。
「めっちゃ曇ってる」
「アガらねえ」
顔を見合わせて噴き出して笑った。
「あははっ、おかしい」
「んなことある?」