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担当とハプバーで
第5章 呼吸もできない沼の底
自分の体の反応なんて自分が一番わかっている。
さっきのキスだけで喜んで濡れたそこを、知られたくない。
だから、抵抗のために訊いてしまった。
「さっき、二人の女性と部屋に入ってたんだよね」
言い終えると同時に後悔。
「マジで聞きたいの、それ」
見破られているのも羞恥の極み。
聞きたくないに決まってる。
両手で顔を覆うも、すぐに外されてしまった。
あっさりと負けた力の差に笑いそうになる。
「本当に嫌ならやめてって言ってね。その言葉以外では、俺止まらないから」
それは一線を守るためのルールのように。
言い聞かせるような低い声で。
「姉妹で3Pしよって言うから誘いに乗ったんだけど」
「や、やめて!」
「だよな。俺もこれ以上は言いたくない」
一言目から情報が強すぎる。
でも、好奇心が質問を重ねてしまう。
「いつも、一晩に……何人ともする、の?」
「俺の言葉で自虐楽しむのやめてくれる?」
「ごめんなさい……っあ」
ブラウスの裾を引っ張られたかと思うと、大きな手が入ってきてお腹をなぞりながら胸まで上がってくる。
「心配しなくても、凛音が満足するくらいの体力は残ってるから。ほら、口開けて」
肘をついて顔を近づけたハヤテの指示に従うと、互いに開いた唇が重なり、ぬるりと舌が絡んだ。
「んん、っふ」
長い舌がじゅり、と合わさったかと思うと、先端が削るように上顎を這い、ビクついた舌を誘うように引き寄せられる。
唾液が顎から首に伝うのを感じながら、ハヤテの口内で吸われた舌が蹂躙される。
あまりの気持ち良さに何度も声が漏れる。
「はっ、んあ、あっ」
流れてきた唾液はどちらのものともわからず、喉を滑り降りていく。
意識が口内に集中している間にホックを外されて無防備になった胸の突起を、指で擦られてベッドが軋むほど跳ねてしまった。
こんなの気持ちいいって叫んでるのと一緒。
ゆるゆると指先が円を描いて、時折乳首に触れる。
「触る前から乳首硬くなってたけど、とっくに濡れてたりするんじゃない」
膝先がさらに押し進み、クチャリとした感触がいやでもわかってしまう。
ハヤテにも伝わってないはずがなくて、目を合わせるのすら怖くて顔を逸らす。