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担当とハプバーで
第5章 呼吸もできない沼の底
ぐぐ、と付け根を割り入って、後ろの穴の手前まで刺激すると、ハヤテが頭を掴んだ。
頬にぐっちゃりと唾液がついた私の顔を見て、呆れがちに笑う。
「そこ開発しなくていいから」
「あ、つい……全部舐めたくなって」
「咥えてって言っただろ」
「うん」
反省して大きく口を開ける。
舌で歯を覆ってから、ぐぷりと包む。
皮を下にずらすように、じわじわと喉まで飲み込んで、擦り付けながら顔を持ち上げてく。
「う……っ、あ」
今だけ、私が気持ちよくしていることに胸が踊り狂う。
もっと。
もっと声が聞きたい。
じゅ、と吸い上げながら舌を回す。
後ろに手をついたハヤテが、びくりとするたびにギシッと、音が鳴る。
速度を速めていくと、その音も頻度を増す。
ぐちゃぐちゃになった棒と口の隙間に空気が入って、いやらしい水音が重なる。
「や、ば……出そう。本当に、飲んでくれんの」
ハヤテの言葉に目線だけ上げて頷く。
じゅ、じゅ、と鼓膜に響く。
「本当に出すよ」
出して。
口に出して。
欲望のままに夢中で。
「ぅわ、イく」
言葉と同時にドクドクっと震えて、喉の奥に熱い飛沫がぶつかった。
びゅく、と数回出て来た精液をこぼさぬように口をすぼめる。
頭を掴んだ手に力がこもる。
荒い息が上から聞こえる。
ごく、と喉を滑らせると、粘ついたそれにむせそうになって急いで口を外した。
抑えきれずにゲホゲホっと咳が出てしまう。
素早くティッシュが渡される。
力無くそれを受け取って唇を拭った。
互いに情けなく息を整えて、どちらからともなく笑ってしまう。
「飲んだ」
「飲んだ……ハヤテの」
「はは、三分も持たなかったんじゃん、俺」
「褒めてる?」
「すっげえ褒めてる」
バツが悪そうにしてるのがおかしくて。
あーあ、と声を落として寝転がると、私もその腕に頭を乗せて横になった。
顔が近づいて、触れるだけのキスをする。
祥里はフェラのあと絶対キスしないのに。
それだけで嬉しくなってしまう。
「レスの理由、そのテクじゃないの」
「なんで」
「楽すぎるから」
「でも最近起ってもくれないよ」
「わかんねえ」
「ハヤテが彼氏なら良かった……」
あ。
失言。
一回寝たくらいで。
こんな場所にふさわしくない言葉。
「ホストは彼氏に向かねえよ」
ああ、優しいかわし方。