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第4章 詩織の裏切り

詩織にはそんなつもりはないのは分かっている、しかし、俺は詩織に裏切られた気分だった。
もうすぐ詩織に会える、手が届きそうだったのに突然ハシゴを外され、地上に戻された気分だった。

しかし、あの体を見せられ、俺は簡単に引き下がれなかった。
何としても詩織に会いたい、そんな一心で詩織を褒めちぎった。
詩織は喜んだものの、それ以上はなかった。
実際に会う話になると、態度を硬化させるのだ。

それどころか、会うことを執拗に迫る俺を、詩織は軽蔑し始めたのだ。
そんな人だとは思わなかった、もう好きじゃない、詩織にそんなことを言われ、俺はショックを受けた。

しかし、ショックを受けたのもほんの一瞬だった。
俺は詩織に嫌われたと思い、俺の中で何かが切れた。
今までもらった写真をネタに、詩織を脅迫してやろうと思い立ったのだ。