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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第2章 三香子 49歳
私は三上三香子、49歳の人妻です
いえ、年齢的には人妻と呼ぶよりは
どこにでもいる平凡なおばちゃんです。
それに人妻と言ったって
主人は、もう何年も単身赴任で家を空けているので
未亡人みたいなものです。
子供は一人の息子がいますが、
もうとっくに成人していて
巣立って独り暮らしを始めています。
そんなわけで
一人、家に居ても退屈なだけでしたので
私は福祉などに興味があったので
ちょうどいい機会だと思って
介護福祉士の免許を取りました。
介護施設で働きはじめて
かれこれ三年になります。
施設はディサービスなので
来る日も来る日もおじいちゃんやおばあちゃんの入浴補助をしています。
若い頃なら男性の裸を見て
頬を染めたりして恥じらいがあるかもしれませんが
私もそれなりの年齢ですし
今ではおじいちゃんの裸体を見て
股間にぶら下がっているモノを見ても
萎びた松茸ぐらいにしか思いません。
そんなある日の事です
施設から「三上さん、申し訳ないんだけど
訪問介護の方に回ってもらえませんか?」と
お伺いというよりは業務命令のようなもので
私は無理やり訪問介護をさせられる事になりました。