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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第2章 三香子 49歳
初めて訪問したお宅は
81歳の一人住まいのおじいちゃんのお宅でした。
少しだけ歩行が頼りないだけで
81歳とはいえ、まだまだお元気そうでした。
その方、大島健三さんというんですが
私を見るなり大層喜んでいただきました。
「いやぁ~、あなたのような若い女性に来てもらえるとは私はラッキーだね」
「若いだなんて…
これでもアラフィフなんですよ
もうすぐ健三さんたちの仲間入りですわ」
「いやいや、私から見てみれば
あんたはピチピチのギャルだよ」
そんな寒いギャグにもイヤな顔をせずに
ニコニコしていないといけないのが
少々ストレスを感じてしまいます。
「訪問介護、一時間半なんですけど
何をして差し上げればいいでしょ?」
「う~ん、そうだねえ…
とりあえず部屋を掃除して
入浴介助してもらおうかな」
そんなことならお安いご用です。
私は掃除機を引っ張り出して
お掃除を始めました。