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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第13章 真奈美 46歳
不意に夫の顔が思い浮かんできました。
夫が『真奈美、愛してるよ』と囁く幻聴が聞こえる。
心なしか私の膣(なか)で遊ぶ指の動かしかたが
夫に似ていなくもない。
心の中で夫の名を呼びながら、
下半身の止まらない快感を受け入れた。
思いきって隣の彼の顔を覗いてみると
まるで、そんないけないことをしていないとでも言うように、彼の目はスクリーンに釘付けになっていました。
指の動きに耐えきれず、
私は片手で自然と自分の胸を弄ってしまった。
乳首が過敏になって、
服の上からの刺激にも私は反応してしまう。
自分の指で乳首をつまむ感触、
そして隣の彼の指が出入りする感覚に
体をよじりながら悶えていた。
その指の動きが速くなってくる。
もっと奥へと進もうとしている。
そう、まるでペニスで私のアソコを犯しているように…
私はその指の動きをもっと楽しみたいとばかりに、脚をできるだけ開き、腰を浮かせた。
指が出たり入ったりピストンを始め、
奥まで突っ込んだ時には、
中でぐるぐるかき混ぜたり…
『あああ…あなたは、こんな腰の動かしかたをするのね』
私は恍惚状態で彼に抱かれている事を想像していました。
目はスクリーンの映像を追いかけますが
何も目に入ってこない。
オルガズムが唐突にやって来ました。
子宮から、逝ってしまいなさいと私の脳に指令をかけてくる。
「あ…もうダメ…逝くっ…!!」
びくんと体が跳ねると同時に、
私の体と心は大きく果ててしまった。