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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第21章 貴理子 27歳
顎が引き寄せられて
首を捩るように彼の方を向かされる。、
彼の目は獲物をとらえた獣のように
鋭い眼光を宿していて、思わず私は圧倒されて息を飲む。
「どうして…」
どうしてこんなことをするのと詰(なじ)る前に
私の唇は彼に奪われた。
舌を割り込ませて
口内を蹂躙(じゅうりん)しながら、
彼は私の小振りな乳房を弄んだ。
緩急をつけて乳房を揉まれたり、
乳首を指先で捏ね回されたり。
「んん、…ふっぅん」
呼気と唾液と共に微かな声が漏れてしまう。
少し苦しくなり始めた頃、彼の唇が離れた。
「満更でもないんでしょ?」
彼の問いかけに
私は答えに窮してしまう。
もとより、私の答えなど求めていなかった彼は
私の胸元に顔を落として、乳首を口に含んだ。
「ふぁぁっ」
指とはまた違う刺激に、私は腰を浮かす。
熱い舌先でねぶりながら吸い上げられ、
もう片方の乳房は手でいじられ、
私は抗えない快感に襲われた。
「あっ、あ、んやぁ」
それだけでは飽き足らず、彼は私のショーツの中にまで手を伸ばしてきた。
下半身に向かって手が滑り降り始めた時から
こうされる事に気づいていた私は抵抗できず、
まんまとショーツを脱がされてしまう。
もはや遠慮などなく、
彼は私の陰部に指を這わせた。
今までの快楽によって、
そこからとんでもなく蜜が溢れていた。
ねっとりとした蜜を潤滑油代わりにしながら、
彼は私のピンク色の蕾を指先で撫で回した。