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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第21章 貴理子 27歳
頭のてっぺんから足の先まで、ビリビリと電撃が走り抜け、私はひときわ大きなあえぎ声を響かせた。
「や、やだっ、それダメぇ!あぁっん!!」
快感に向かって上昇カーブを描き
悦びが私を襲う。
何よりも彼の指遣いは、
頭が変になるほどの刺激を与えてきたんです。
私は、男性経験は豊富ではありません。
いえ、豊富というよりも男性は夫しか知りません。
思春期を体操に打ち込んできたので
男性とのお付き合いなど無縁な青春でしたから…
二十歳を過ぎて、体操選手として下り坂を迎え
全日本の強化選手から外れて引退を決意して迎え入れてくれたのが当時のコーチだった今の夫です。
処女を奪い女としての喜びを与えてくれた夫ですが、後にも先にも他の男を知らない私にとって
夫の愛撫が唯一の世界でした。
けれども、彼の愛撫は
夫をはるかに凌駕していました。
まるで夫の愛撫が子供だましに思えてしまいます。
「んっ、あ、あ…ふ、ん…
イっ…逝っちゃう…」
「逝くの?」
彼の低音で少し掠れた声さえも心地よく感じる。
「…逝くっ!…あっ、ぅあぁ!!」
「いいよ、逝っちゃいな」
彼はクリトリスを擦る指の動きを早めた。
秘部からしびれに似た感覚が
勢いを増して昇り詰めてくる。
もう限界寸前だった私は体を仰け反らせて達した。
「んあぁぁっ!!!逝っくぅぅぅ!!」
達したあと、ぐったりと脱力する私の陰部に、
硬いモノが押し当てられた。