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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第25章 梨香 32歳
居間に顔を出すと姑の言っていたように
お義父さんが一人で盃を傾けていました。
肴には缶詰の焼き鳥…
「お義父さん、何かお酒の肴をこしらえましょうか?」
自分が遊びに行くんだから
お義父さんの肴ぐらい手料理で用意して上げてもいいのにとウキウキしながら出掛けていったお義母さんの顔を思い出してムカムカしてしまいました。
「いいよ、いいよ、そんな気を使わなくていいんだから…
そんなことより晩酌の相手をしてくれんかね?」
お義父さんは、自分の呑んでいたお猪口を受け取れとばかりに私に差し出しました。
「ありがとうございます
ご相伴に預かります」
徳利から心地よい音を出して手にした盃に酒が注がれます。
私は三三九度のように両手を添えて盃を開けました。
「いいねえ、やっぱり酒はこうして差し向かいで呑むもんだ」
なんだかいいムードになってしまって
二人はどんどんと盃を開けてしまいました。
少し酔いが回ってきて
正座の脚を崩させてもらうと
自然にお義父さまに寄りかかる姿勢になってしまいました。
「ところで…子供はまだ作らないのかい?」
お義父さまもなんとなく色気のあるムードに酔い始めたのか、私の肩を抱きながらそんなことを言い始めた。
「赤ちゃん…私は欲しいんですけどね…」
「息子とちゃんとシテるんだろ?
どうだい?あいつは上手かい?」
淡白なのよと告げると
「それはいかんねえ…毎晩寂しいんじゃないのかい?ココがさ」
そう言ってお義父さまは私の股間を撫で始めました。